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F


fairy (一般) 妖精。(俗) 同性愛の男。魔女術のゲイ・カヴンにフェアリーを名乗るもの多し。

fake (一般) 贋物、にせもの。いんちき。

fallacy (一般) 虚偽、錯誤。自分自身をだますような思いこみ系の錯誤。

familiar (魔女) 使い魔。英国・スコットランド限定の小動物呪物。

famulus (特殊) 魔法使い・錬金術師の助手を表す専門用語。

fantasy (文学、中世) 中世文学における記述形式。賢者が湖畔で瞑想し、やがてモルフェウス等に案内されて冥府めぐりや天界探訪を行い、多数の神秘や不可思議を目撃する。覚醒ののち、目にしたものの寓意や意義を解説する。ファンタシー形式が整う以前は「夢」として修道院にてさかんに記録されていた。

fascinate (一般) 魅惑する、魅了する。夢中にさせる。現在ではかなりロマンチックなニュアンスが強い言葉であるが、本来は邪眼に起因する麻痺系の術であるとされる。

fat (一般) 脂身、脂肪。魔女の飛行膏薬のレシピによく登場する。赤ん坊の脂肪の意。悪徳産婆が副業として販売していたという。

fate (一般) 運命、宿命。 the Fates 運命の三姉妹 Cloto, Lachesis, Atropos 。アトロポスはしばしば死神と同一視される。

fiend (一般) 鬼、悪魔。怪物。転じて中毒患者。例 : drug fiend 薬物中毒患者。ぼさっと眺めると friend とまちがえやすい。

firmament (一般) 大空、蒼穹。空を丸天井と見なす表現。

frail (農業) 殻竿。二本の棒を鎖でつないだもので、脱穀に用いる。武器にもなる。トート・タロットの「円盤の騎士」が手にしている。

flagellation (一般、魔女) 鞭打ち。儀式的形式的鞭打ち。 flagellant 自己鞭打人。宗教的苦行としての自己鞭打ち。

flamboyant (一般) 華麗な、派手な、まぶしい炎模様の、正気かお前は的けばけばしさの。マサースやペラダンの人物描写に用いられる。

fluid (一般、催眠) 流体(気体・液体の総称)。メスメリズムの理論的根拠。オーストリアの医師アントン・メスメルはその学位論文『人体に対する惑星の影響』において、宇宙に充満する流体を想定し、これを magnetisme animal と命名している。この流体は星や惑星から人体に至るまですべてに浸透しており、これを操ることにより各種の治療が行えるとする。ようするにヨガでいうプラナ、タオでいう気と同じものであり、オーラと同義といえる。fluid という単語はおもに独仏のオカルト関係者が用いるもので、GD系ではまず見かけない。用例 : fluid condenser 流体凝縮器 − 流体を充填した水の類。

flux (一般) 流れ、潮流、満ち潮。宇宙の潮流といった派手な概念の際に用いられる。

forgery (一般) 捏造。贋作。作為的偽造。手のこんだ偽物作り。GDの歴史記述に頻出する。

formula (魔術) 術式。祭文。儀式的手順。魔術儀式はフォーミュラの集合体と見なすことができる。すなわち開式の基本となるカバラ十字、五芒星儀式はそれぞれフォーミュラであり、同時にカバラ十字の手順を構成する所作や神名もフォーミュラと見ることができる。

fraternity (一般) 兄弟団、友愛会。基本的には男子のみで構成される親睦団体。反意語 sorority

fraud (一般、犯罪) 詐欺、ぺてん、詐取、不正行為。もろに故意の犯罪。いかさまオカルティストを形容する際に用いられる。

fringe (一般) 周縁の、はしっこの、とうてい主流とはいえない、かなりあやしげな、外道の。用例 fringe masonry 傍流メーソンリー 。lunatic fringe ボーダーラインぎりぎりの、一歩まちがうとあちらの世界にいってしまう。

fumigation (一般) 薫蒸。香煙でいぶして消毒すること。転じて香煙でいぶして悪魔祓いする等の意。