貧者の聖書 f


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主エジプト記31章32章にいわく、モーセはひとり法を授かるべくシナイ山麓に向かう。法を授かり山から下りてくると、モーセが目にしたものはアロンが黄金で作った牛の像であった。モーセは石版をたたきつけ、牛の像をこわす。これはキリストがエジプトに入ったときに偶像が転落することの予型なり。

巻物: ホセア書10章2節 主はその祭壇をこわし、その柱の像を砕かれる。
左 ホセア

右 ナホム

サムエル記5章にいわく、ペリシテ人が戦利品である主の聖櫃をかれらの神ダゴンの横に置く。翌朝かれらが神殿に入るとダゴンが両腕を切られて床に転がっているさまを見る。これは聖処女とキリストがエジプトに入ったとき、エジプトの偶像が倒れることの予型なり。これはまたキリストとともに苦難を忍ぶ聖処女の予型であり、不信心者の過ちもまた倒れるのである。

巻物: ナホム書1章14節 わたしはあなたの神の家から、彫像および鋳像を除き去る

モーセが黄金の子牛を破壊する図 エジプトの聖家族図 ダゴンが箱の前にて倒れる図
モーセによって聖なる子牛の像は踏みつけられる。

巻物:ゼカリヤ書13章2節 その日には、わたしは地から偶像の名を取り除き
左 ザカリア
右 ゼパニヤ
ダゴンの突然の墜落は聖櫃が引き起こしたものなり。

巻物:ゼパニヤ書2章11節 主は地のすべての神々を飢えさせられる
キリストの登場で偶像は突如倒れる。


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