Pickingill, George ジョージ・ピッキンギル (1816-1909) ☆ 最近になって注目されている前世紀に活躍したエセックスの魔女。主にドリーン・ヴァリアンテの主張による。 1816年、エセックスにて出生。ただの素朴な農夫であったが、代々の魔女の家系であり、不思議な力を有する男として近隣の村々で恐れられる。小鬼を使い魔としてこき使い、作物の刈り入れをさせていたという伝説の持ち主。傘下に九つのカヴンを従え、彼の魔女としての評判を聞きつけて、多くの人々が相談にきたという。1909年に死去している。 ドリーン・ヴァリアンテは近著に於いて、個人的な筋から得た情報としながらも、クロウリーやベネットがピッキンギルの弟子であったと紹介、ついでに英国薔薇十字協会の会員も関係を持っていたとしている。おおよそ信用ならない説であるが、近年に至ってジェラルド・ガードナーの歴史的信憑性が完全に失われているので、一部の魔女関係者には福音のごとく歓迎されている。 |
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主要著作 | |
参考文献 | Maple, Eric: The Dark World of Witches, Robert Hale, London, 1962. Lugh : Old George Pickingill and the Roots of Modern Witchcraft, 1984. Valiente, Doreen: Witchcraft for Tomorrow, Robert Hale, London, 1978.:『魔女の聖典』、秋端勉訳、国書刊行会、1996年。 Liddel, W.E. and Howard, M.: Pickingill Papers: The Origin of the Gardnnerian Craft -- George Pickingill & Modern Wicca: 『ジョージ・ピッキンギル資料集−英国伝統魔女宗9カヴンとガードナー、クロウリー』 W.E.リデル著、M・ハワード編、バンギ・アブドゥル訳、谷崎榴美監修、東京リチュアル出版、2014年(電子出版)。 |
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