Valiente, Doreen
ドリーン・ヴァリアンテ
(?-1999)


☆ 現代英国魔女界の重鎮。ガードナー直系の女司祭。

 出生年は不明であるが、1920年代初頭と推定される。ヴァリアンテという名前はスペイン内戦の闘士であった亡夫のもので、本人は英国人。
 1953年にガードナーの手で直接魔女宗に参入(この業界では大変な名誉)、『影の書』の編集にも携わる。以後、サセックスを中心に魔女活動を続け、1960年代後半のオカルトブームの際にはマスメディアによく登場している。趣味は詩作。

 ヴァリアンテの魔女術の特徴はその柔軟性にあり、「黄金の夜明け」系の儀式魔術をも気軽に取り込んでいき、また「自己参入」用の簡潔版『影の書』を発表するなど、常に業界をリードする立場を保持している。これは、ガードナー直伝の『影の書』を所持していて、かつその編集にも携わったという自信のなせるわざといえよう。基本を押さえたものがなし得るヴァリエーションである。

 1960年代以降、積極的に著書を発表。魔女界のご意見番として睨みをきかし、1999年9月1日に死去。


主要著作 Where Witchcraft Lives, Aquarian, London, 1962.
ABC of Witchcraft Past and Present, Robert Hale, London. 1973.
Natural Magic, Robert Hale, London, 1975.
Rebirth of Witchcraft, Robert Hale, London, 1989.
Witchcraft for Tomorrow, Robert Hale, London, 1978.:『魔女の聖典』秋端勉訳、国書刊行会、1995年。
参考文献


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