ヘプタメロン
或いは賢者アバノのピエトロの
魔術手習鑑
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奥義書
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前書アグリッパ第四書は魔術儀式と秘儀参入に関して十分に言葉を費やしている。

然るにアグリッパは学識ある読者や斯道の達者を対象に健筆を振るっておるようである。また個々の儀式を詳細に扱うことなく概論に徹しておるようであるから、この場にてアバノのピエトロの「魔術手習鑑」を付録として出しておくのも読者諸兄の益となるであろう。この種の物事に不慣れなるがゆえに魔術迷信の類に手を染めずにきた諸兄には、いかにも使いでのある手頃な術となるであろう。われらがこの書に見出すものは魔術なる虚飾への入門編に近いからである。本書の指示に従って儀式を行うならば、様々な機能を持つ霊を見るであろう。かれらと会話し、意思を通ずることも可能である。日々行うべきこと、刻々行うべきこと、祈祷の唱え方までが逐一述べられているに等しいからである。
 約言すれば、本書に収められたるは魔術原理である。しかし魔術円(すなわち術者を悪霊から護る要塞)には甚大なる力が秘められているため、まずは円の作成に関して言葉を費やしたく思う。
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1 魔術円の作成

2 作業の方法

3 七曜

4 各種図表


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