Garstin, E[dward] J[ohn] L[angford] E.J.L.ガースティン (c.1890-c.1955) 魔法名 Animo et Fide (7=4, A.O.) ☆ 後期 A.O.の中心人物。モイナ・マサースの没後、赤貧に喘ぎながら A.O.を支えている。実社会に於いてはただの民間人であるため、いかなる人生を送ったか定かでないが、「黄金の夜明け」マニアの画家イセル・コルクーハンが彼の親類であったため、コルクーハンの著書から若干の情報が得られる。 ガースティンは一次大戦に従軍しており、また当時新婚早々だったらしいから、およそ1890年前後の出生と推測される。この結婚が失敗に終わっており、以後再婚することなく、定職にもつかず、老母と同居して魔術修行に人生を捧げるようになっている。彼の A.O.参入の動機も年月日も不明である。1930年代には著作を発表し、またオカルト雑誌に記事を書いているが、作家として食べていくには程遠く、また A.O.が極度の秘密主義団体であったことも重なって、露骨に魔術知識を切り売りすることも出来なかった。 1937年にイスラエル・リガルディーが「暁の星」団の文書を編集刊行した際、A.O.もあおりを食らって崩壊、ガースティンもここで魔術修行を一時中断せざるを得なかったようである。 1950年代半ば、経済的に破綻して自殺している。 |
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主要著作 | Theurgy, or the Hermetic Practice, Rider, London, 1930. Secret Fire, Search, London, 1932. |
参考文献 | Colquehoun, Ithell: Sword of Wisdom, Neville Spearman, London, 1975. |
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