Alhazred, Abdoul
アブドゥル・アルハザード
(?-738)


☆ 8世紀アラブの狂詩人。アラビア南部の大砂漠地帯で隠者として日々を送っていて無名の廃墟都市にまぎれこみ、有史以前の年代記を発見する。その謎を説き明かした時点で発狂し、一冊の魔道書を著して死去。伝説によれば、白昼に眼に見えない怪物に生きながら貪り食われたという。

 無論、ラヴクラフトの創作した人物であるが、現在の魔術界ではほぼ実在の人物のごとく扱われており、その著作『死霊秘法』は数々のパスティッシュを生んでいる。ラヴクラフトのいわゆる “Cthulhu Myth"を魔術的に理論だてる研究者も多く、代表としてはグラントベルテアクスが挙げられる。

主要著作 Al Azif, Damascus, c.730.: Greek tr. Theodorus Philodius, Constantinople, c.950., (second edn. n.p.[Italy], c.1520.) : Necronomicon, Latin tr. Olaus Wormius, Copenhagen, 1228., (second edn., n.p.[Germany], c.1450.), (third edn., n.p. [Spain], c.1650.) : The Necronomicon, or the Book of the Dead Names, Eng.tr. John Dee, Antwerp, 1571.

参考文献

※ラヴクラフト、ダーレス等の小説を参照せよ。



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