オカルト豆知識


  魔術研究を進めますと、あれこれ不思議な情報断片が蓄積されてしまうのです。いわばゴミみたいなものでこれといった用途も見当たらない。
 そういったものを集めて「オカルト豆知識」の名のもとに公開します。こうでもしとかないと、そのうち忘却してしまうのですわ。

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魔女系で得たゴミ知識

★ パセリには魔除け効果があると信じられいる。現代でも、お皿にパセリをひとつまみ載せるのは、料理に呪いが掛けられていないことを明らかにするというコンセプトである。この種の、消毒ならぬ“消呪”的風習は、探せばいくらでも見つかるであろう。(エリック・メイプルの魔女術本より)

★ ヨーロッパの家屋。窓際にいろんな物品や植木鉢を並べることが多いが、かなりの部分、邪眼等の呪い対策らしい。風水において暗剣殺対策として鏡を設置するようなものと思われるが、なにをどこにどう並べるかというノウハウはいまひとつ明確でない。おそらくアルマナック等の民間伝承本を収集すれば概要が明らかになるであろう。あるいは恋愛にクロッカスだの健康にサクラソウだのと適当にコレポンさせ、“魔法のガーデニング”とか銘打てば女性誌向きの企画となるか。

★ 魔女にかけられた呪いを解くには、被害者の面前に魔女を引き据え、その額を釘で引き裂くとよいという。魔女の呪いは主に使い魔を介して作用するのであり、使い魔は魔女が自分の血液で育てるものとされている。ゆえに魔女を流血に追いこむと、使い魔が食事の時間と勘違いして被害者の体内から飛び出してくるというコンセプトである。もう「疝気の虫」ののりとしかいいようがない。

★ 魔女術の分野として、男性の性的能力を奪う術というのが伝わっている。薬草を用いて性的不能を引き起こすという内科的技法がメインだが、男性性器自体を奪取するという驚天動地の術も存在する。フランスの魔女の一人がこの術の名手であり、奪取した男性性器を17個、樹上の小鳥の巣のなかにコレクションしていたという。真偽のほどは不明。厳密な調査を行う気もおきない。


人類学関係で得たどうでもよい知識

★ アマゾンのヒバロ族の通過儀礼。毒蔦の汁を飲んでヴィジョンを得て、虎とにらめっこして勝ち、「ワイマクンミ!」(虎の魂を得たの意らしい)と叫ぶのだそうな。なんでアマゾンで虎なのか、説明されていないから困る。(世界文化シリーズの南アメリカ編より)。


ベルギー関係で得た変な情報

★ 土葬が主流であるヨーロッパでは、葬儀屋さんに embalming なる技術が伝わっている。ようするに遺体から血液体液を抜いてかわりに香油や防腐剤を注入する保存処置である。某氏はこの方面の世界的権威だそうで、あちこちから引っ張りだこであるという。また、葬儀屋のギルドでは保存処置の研修会を開いて技術向上に努めているらしい。

★ 鉄砲鍛冶は聖バルバラを守護聖人としている。鉄砲鍛冶のギルドがいかなるものか、調査中であるが情報不足。

★ 粉屋のギルドは水車小屋を舞台とする参入儀式を保持しているらしい。

★ 大陸メイソンリーの分派に「斧の福音」なる妙な組織がある。

★ 毎年4月、オランダのマーストリヒトで大々的な骨董マーケットが開かれており、かなりの量のオカルト骨董が取引されるという。アンティーク・タロットはコレクターが多いため毎年値段が高騰しており、とりわけ17世紀ものとなると目の玉が飛び出るほどの値段らしい。


宗教関係者の雑談から得た情報

★ 仏具・神具の業界最大手「お仏壇のはせがわ」では、キリスト教方面のマーケットも開拓すべく「ホームチャーチ」なるキリスト教用祭壇を開発。これに業を煮やしたのか、最近入手したフランシスコ会系の月刊誌『聖母の騎士』には「暁の星工芸」株式会社が製作した「家庭祭壇」のCMが掲載された。京都司教の「推薦します」との文言つき。販売価格帯は98000円から248000円。
 「はせがわ」では、日曜ごとにわざわざ教会に出向かずとも家庭用祭壇で礼拝すればよいと提唱している。仏壇という、いわば仏教界の周辺産業のひとつが他宗の信仰形態にまで干渉しようとしているのであり、実に興味深い。

★ 最近の神父さんはパック入りのルルドの水を持ち歩いてらして、なにかというと信者さんに配布している。