金曜日のベヘト
金曜の午後11時から真夜中にかけて行う。
供物として胡桃を用意せよ。
土製の甕に海水を汲みおくべし。
詠唱文
ベヘトよ、父と(+)子と(+)聖霊の(+)御名によりて汝を召喚す。
汝に命じたるは、汝が堕天のもととなりし大いなる御名の代理者なり。
この奥義書に記されたる大いなる御名のもとに速やかに現出せよ。
わが問いに真実をもって答え、またわが身体にも魂にもなんら危害を加えぬことを誓約せよ。
ELOY ASIMAY ELOY AGLA LAMA SHABATANI
PNUMATON ONELA MOASSIN ELOA
IAIA IAIA IAIA
SADDAY SHA IHESUA ASSAYM
解説
ベヘトがベヘモスの訛音であるとすれば、照応物としての海水にもそれなりの説明がつく。
供物としての胡桃の由来は不明。
詠唱文自体が「この奥義書に記されたる」とセルフ・コンシャスする事例は珍しい。自らの魔力を宣伝しているのであろう。
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