アルバテル
或いは古代人の魔術
大いなる叡智の研究
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箴言

偽りの道を歩む者は秘密を明かす。
しかし信仰深き者はそれを隠す。

アルバテル魔術或いは神の人としての賢者たる
古代人の霊智にして異邦人の魔術、
神の栄光と人類への愛を
例証せんとする

あらゆる悪の魔術師ども、また神の賜物を蔑する輩の妨害を打ち破り、闇より出でて光のなかについに登場したる書物。神の創りしものを真に敬虔なる心にて愛で、感謝の念をもって使用し、神の栄誉を称え、自身と隣人に益をもたらすべし。
九巻、七編の七格言集を収む。

第一巻はイサゴーグ或いは魔術規則の書と称する。四十九の格言によって術の全体を網羅する。

第二巻は小宇宙魔術を扱う。小宇宙が誕生時に貰う霊と天才によっていかに魔術的に影響を及ぼすか、すなわちこれ霊智なり。

第三巻はオリンピア魔術を扱う。オリンポスの霊によって人がなにをなし、なにを受けるかを記す。

第四巻はヘシオドスおよびホメロスの魔術を扱う。すなわち人類に敵対しないカコダイモンと呼ばれる霊たちによる作業を教授する。

第五巻はロマニーあるいはシビル魔術を扱う。すなわち地球全体を統べる指導霊とともに作業する。ドルイドの教義もここに含まれる。

第六巻はピタゴラスの魔術を扱う。この術にて作業する霊たちは物理、医学、数学、錬金術といった学芸を修めている。この霊たちなくしては術は作用しない。

第七巻はアポロニウスの魔術を扱う。大要はロマニーや小宇宙の術と一致するが、アポロニウスの術は人間に敵意を持つ霊たちを支配する点が異なる。

第八巻はヘルメスの術を扱う。すなわちエジプトの魔術であり、神聖魔術とさほど変わりはしない。

第九巻は神の言葉のみに頼る叡智であり、これを預言魔術と称する。


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