Neuberg, Victor
ヴィクター・ニューバーグ
(1883-1940)

魔法名 Omnia Vincam (A.A.)
     Lampada Tradem (A.A.)


☆ 当時の小詩人にしてアレイスター・クロウリーの弟子。師匠の「コロンゾン喚起」と「パリ活動」の二大魔術実験に付き合う。

 1883年、ユダヤ系英国人として出生。
 1909年、ケンブリッジ大学在学中にクロウリーに出会い、魔術に興味を持つようになってA.A.に参入。以後、約5年間、クロウリーとともにあらゆる魔術実験を試みることになる。
 ニューバーグはA.A.の機関誌『春秋分点』の編集に携わる一方、1910年10月にクロウリーとともにアルジェリアの砂漠で大悪魔コロンゾンの喚起を行う。この時にクロウリーと性的関係に陥る。
 1914年1月、一般に「パリ活動」として知られる一連の同性愛魔術実験を敢行、精神的外傷を被る。ここでニューバーグも魔術に嫌気がさして、A.A.から足を洗っている。

 ニューバーグの魔術歴は5年足らずのものであったが、クロウリーの指導の下にかなりの才能を示している。その後の彼はマイナー文芸雑誌の編集長として新人の発掘に手腕を見せ、特にディラン・トマスを世に送りだしたことで知られる。
 1940年5月31日、結核のため死去。

主要著作 Triumph of Pan, The Equinox, 1910, London.
Songs of the Groves, Vine Press, London, 1921.

参考文献 Fuller, Jean Overton: The Magical Dilenmma of Victor B. Neuburg, W. H. Allen, London, 1965.


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