奥義書召喚
聖アウグスティヌス祭日に執行される歌ミサの際に行うべし。この機会を逃すならば、次善は聖ベルナール祭日なり。
歌ミサの際、キリストの血と肉体の聖別が行われし直後に行うべし。以下の祈祷を詠唱せよ。
「われは汝を召喚す、おお奥義書よ、汝を頼る人々の利益と援助にならんことを。(+)われは汝をイエス・キリストの血の力によりて召喚す、聖餐杯に注がれたる貴き血によりて召喚す。汝をひもとく者によく仕えんことを」
このようにしてミサ中に三度の召喚を行うべし。三は貴き三位一体の象徴なり。
(+)は十字を切る動作を表す。
補足説明 | 聖アウグスティヌス祭日 | 8月28日 |
聖ベルナール祭日 | 8月20日 | |
歌ミサ | 奏楽と焼香を伴うミサ |
解説: ようするに特定日のミサに奥義書を隠し持って参加し、神父が「これはわが肉体なり」と始めたら、こっそりとパワーチャージを行えという指示である。聖アウグスティヌスは初期キリスト教神学の泰斗であり、聖ベルナールは中世神学の巨峰。ともに書物が持ち物であり、その関連での照応か。さらにいえばこの形式の魔術が、キリスト教教会に積極的に反抗する意図がない点を強調するための記述という見方もできよう。
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