Esquiros, Alphonse アルフォンス・エスキロス (1814-?) ☆ エリファス・レヴィに深い影響を与えたフランスの小説家。『魔術師』(1838)という作品で知られる。これがまた凄いもので、死美人のハーレムを持つ魔術師、貞節を説教してまわる青銅製自動人形、月と恋に落ちた半陰陽人などなど、奇怪なイメジャリーに溢れた怪奇小説である。作者本人もまた(当然だろうが)オカルト傾向が強く、自ら魔力の持ち主を任じていたといわれる。レヴィの語るところ、エスキロスは「このロマンスの刊行によって、魔術に於ける幻想派を創始したといえるだろう」1とのことである。 エスキロスもやはり当時流行の社会改革運動にかかわって投獄されるなどしており、1851年頃には英国に高飛びしたようである。その後の詳細は不明。 1. Levi, The History of Magic, Eng.tr. A.E. Waite (London: Rider, 1982) p. 343. |
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主要著作 | Le Magicien, Desessart, Paris, 1838. |
参考文献 | |
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