Jones, C[harles] S[tansfeld]
C. S. ジョーンズ
(1886ー1950)

魔法名 Unus In Omnibus (0=0,A.A.)
      Parzival (5=6,A.A.)
      Arctaeon (A.A.)
      Achad (A.A.)


☆ クロウリーの弟子にして奇怪なカバラを開陳した魔術師。主に “Frater Achad" の筆名で知られる。一時はその才能を認められ、クロウリーの後継者と目されたが、ほどなく発狂。にもかかわらず、現在でも信奉者が結構多い。米国のクロウリー関係を研究する際に最重要視される存在である。

略歴

1886年4月2日、英国にて出生。
1909年12月24日、A.A.に参入。
1910年5月、ヴァンクーヴァーに移住。
1914年頃、O.T.O.の北米支部長となる。
1916年6月21日、「神殿の首領」8=3の誓いを立てる。これにより、ジョーンズは0=0から一気に《深淵》を越えて《秘密の首領》の仲間入りをすることになる。その独特の『法の書』解釈がクロウリーを感心させ、師匠の「魔術的息子」として認められる。
1922年頃、既存のカバラ象徴体系に疑問を抱き、「生命の樹」を上下逆転させる体系を考案して、書物に発表。クロウリーから破門される。
1926年頃、 発狂。英国に渡ってローマ・カトリック教会に入信。その真意はカトリックの獅子身中の虫となってヴァチカンをテレマ教に改宗させることであったが、当然ながら失敗。帰国後、「幻影のヴェイル」から解放されたことを体現するために、裸体にレインコート一枚で街を練り歩き、要所要所で前を広げて高笑いする。ほどなく変質者として収監される。
1927年、回復後、クロウリーの《秘密の首領》アイワスを邪悪な存在と主張して、以後独自の研究を続ける。
1948年4月2日、「マアトの永劫」到来を宣言する。ジョーンズによれば、クロウリーが宣言した「ホルスの永劫」は流産に終わったそうであり、「マアト」の下では真理と正義が行われるとのこと。
1950年、少数の信奉者にみとられながら、死去。


主要著作 Q. B. L. or the Bride's Reception, privately, Chicago, 1923.: Weiser, New York, 1969.
XXXI Hymns to the Star Goddess Who Is Not, Will Ransom, Chicago, 1923.
The Chalice of Ecstacy: Being the Inmost Secret of Parzival, Yogi Publication Society, Chicago, 1923.
The Egyptian Revival, privately, Chicago, 1923.: Weiser, New York, 1969.
The Anatomy of the Body of the God, privately, Chicago, 1925.: Weiser, New York, 1969.

Melchizedek Trugh Principles, DeVorss & Co, Los Angeles, 1963.
Liber 31, Level Press, San Francisco, 1973.
Ancient Mystical White Brotherhood, Great Seal Press, Phoenix, 1976.
Crystal Vision Through Crystal Gazing, Yogi Publication Society, Chicago, nd.

参考文献 Grant, Kenneth: The Magical Revival, Muller, London, 1972.: 『魔術の復活』植松靖夫訳、国書刊行会、1983年。
and Crowleyana generally.


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