☆ 放浪者タロットの「星」は「遠眼鏡屋さん」です。

 望遠鏡を商売道具にあちこちを巡業します。

 光学的センス・オヴ・ワンダーで善男善女に幸せをもたらします。

 もちろん殿方の覗き趣味にも対応しています。
 


 「芥子粒を林檎のごとく見すという欺罔の器/波羅葦僧の空をも覗く伸び縮む奇なる眼鏡を」と白秋も歌っております。レンズ系器具が置いてあれば、これを覗きこむのは人間の習性と申せましょう。星を、鳥を、裸女を覗いてやむところを知らないのであります。

 望遠鏡を覗かせてお金を取るという稼業は、これはもう望遠鏡の発明と同時に始まったといっても過言ではない。また、いわゆる「魔術師」系の放浪芸人の大多数が望遠鏡を持ち歩き、田舎周りをしていたと思われるわけで。アグリッパとて「魔法の遠眼鏡」で貴族のご機嫌をとっていたという伝承が残っておりますわ。



カードの意味 : 希望。少女。青春。若さ。

カードの意味 : なんであれウォッチング。望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、ルーペ。

カードの意味 : 覗き、出歯亀、ピーピングトム。レディー・ゴダイヴァ。

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