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☆ 放浪者タロットの戦車は「いんちき薬の行商人」です。大袈裟な格好で田舎を回り、サクラを使って営業します。 不老不死、若返り、エリキジールといった不可能的薬物もあれば、虫下しに整腸剤にイボトリといった実用系まで、取り扱い品目は多種多様。 能書きが派手になればなるほど効果は薄いのですな。このあたりは万事に共通するのであります。 | |
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しかし「おくすり」はなかば気分のものでありまして、いわゆるプラシボ効果も馬鹿にはできません。これが効くと信じてのめば、自然治癒力が増大するのであります。この「プラシボ」という言葉は、本来はカトリックの「死者のための晩祷」の意であります。これが転じて「気休め」の意になり、はては「偽薬効果」の意で用いられているのですから、大いなる皮肉と申せましょう。
ちなみに薬売りという商売は、なぜかド派手な格好で行うものらしいのです。わが国でも、明治時代に「オッチニ」と呼ばれる大礼服姿の薬売りが登場し、市井で人気を博していたそうです。仁丹のマークはその名残なんだそうで。
カードの意味 : 行商。どこかあやしげな商売。長居は無用。売り逃げ。
カードの意味 : プラシボ効果。病は気から。信仰療法。心霊治療。信じる者は救われる。