XIII Death

グリム・リーパー デス・ライダー


 死神のカードはグリム・リーパーとデス・ライダーの二種類に大別される。

 リーパーはその名の通り、刈り入れであって、誰もが逃れ得ない死である。盛者必滅、会者定離、南無阿弥陀仏。考えようによれば天寿のまっとうであり、満願である。

 一方、デス・ライダーは突発的災難、出会い頭の正面衝突、フェイタル・ブローの乱れ打ち。

 換言すればグリム・リーパーは土星であり、デス・ライダーは火星である。同じ死といっても病死と戦死くらいちがう。

 ようするに長期的過程の結果としての破滅がリーパー。短期的なそれがライダー。長年つきあったすえの結婚ならリーパー、一目ぼれの電撃婚約でゴールインならライダー。人間、破滅するにもパターンがあるわけで。

 ちなみにO∴H∴タロットでは1シリーズでグリム・リーパー、2シリーズではデス・ライダーを採用。ただし、よく見ると、どちらも背後で釣り竿担いだ人物がいて、われ関せずと歩いている。いかなる状況にあっても希望を忘れない心構えを表しているといえよう。

 こうして二種類の死神を作ってみて、どちらを採用するかと悩むところですが、最近発想を変えました。どちらも採用し、状況に応じて使いわけるほうがいいのでは、と思ったのです。

 早い話、片思い恋愛系の占いならデス・ライダー、両思いのろけ系ならグリム・リーパーという感じで。

 GD配属でいえば死神は天蠍宮、支配星は火星ですから、デス・ライダーのほうがしっくりします。



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