竜の周転法則
黄金の夜明け団に伝わるタロット文書中、もっとも難解なもの、それが「北極周辺の四エースに象徴される諸力の渦巻き周転の法則」(『黄金の夜明け魔術全書』下巻427−445p)である。
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星図におけるりゅう座。 四箇所のとぐろに注意せよ |
さて、りゅう座の四つのとぐろはエースの支配領域に照応する。
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第三場 | 第二場 | 第一場 | 第十二場 | 第十一場 | 第十場 |
← | 棒のエース | 杯のエース | 剣のエース | 盤のエース | ← |
四枚のエースをまずこのように配置してみる。以下は原文書を引用してみよう。 「エースの運動方向は常に場の数字順に右から左である。通常のコースに従えば棒のエースは第三場に移動することになる。杯のエースは第2場に、剣のエースは第一場に、盤(ペンタクル)のエースは第十二場に移動する」 「しかし第2場は棒のエースの座であるから、棒の力の運動を第三場に行かせずに、その場に引き寄せて束縛してしまう。ゆえに棒のエースは第2場に留まったまま、他のエースが順番に棒のエースを追い抜いていくことになる」 このときの追い越し運動がりゅうのとぐろにたとえられるのである。 |
四エースの追い越し運動(這いまわる術式) |
この追い越し運動のために先頭の元素が定期的に入れ替わるのであり、四季の移り変わりの原因ともなっている。
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