首領達人 : 

 棺の頭は白にして、黄金のギリシャ十字と49花弁からなる赤薔薇を重ねられたり。
 足は黒にして、二段の支脚のあいだにカルヴァリ十字と円が置かれたる。
 両側には小径の22色が光と闇の間に描かれたる。

 ―― 5=6儀式
― 『黄金の夜明け魔術全書』上巻347p


 ローゼンクロイツ伝説に取材する5=6儀式においては、かの伝説の達人の“棺”もまた重要な儀式用具とされている。

 とりあえず儀式および関連文書の指示通りにCGで作製したものが下図である。適当な厚板を組み合わせ、蓋の部分には蝶番を用いていたものを推測される。色塗りや父子磔刑図はスレード美術学校出身のモイナやホーニマンが担当したであろう。

“棺” Pastos


 なお、この棺は儀式中に何度も持ち運びせねばならず、ゆえに軽量化目的で底板を取り外してある。

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