アニー・ホーニマン直筆署名入り書簡 1910年5月20日付 


アニー・ホーニマン直筆署名入り書簡



"Dear Madame

I shall be delighted to accept your most kind hospitality in June 2nd. Naturally I must change my dress for the dinner so I'll bring a small case and bag with me to the club or else I'll leave it at the railway station, whichever you may advise me as being the more comvenient.
I do not know whether I shall go on the 3rd to Dusseldorf, or to London or to Cambridge or when here.
Again thanking you -

Yours Truly,
A.E.F.Horniman"


黄金の夜明け団の有力メンバーであるアニーホーニマンがマンチェスターから某婦人宛に出した書簡である。なんらかの招待を受ける旨が記されている。この書簡で注目すべきは内容よりもむしろ便箋であろう。またこの便箋を用いている点からみて、招待してきたマダムもまたオカルト関係者ではなかったかと推測される。すなわちレターヘッドには八芒星のなかのカドウケスがオレンジ色で印刷されている。通信を表す水星のシンボルがホドを示すポリグラム中に女王の色階にて表されているわけで、きわめてカバリスティックな代物といえるであろう。当博物館にはもう一通ホーニマンの書簡が所蔵されているが、こちらは演劇関係の通信であり、便箋も普通の白い厚紙である。




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