名称 : 審判

称号 : 原初の火の霊

配属 : シン

元素 : 火

位置 : マルクト − ホド

色彩 : 緋色





☆ むかしむかし、「最後の審判」の話をはじめて聞いたとき、子供心に思ったものです。「あとは仏教徒とイスラム教徒の天下やな」と。

 1.3DF改の「審判」はやや投げやり。ウジュパとワンコは相変わらずの珍道中でありまして、上空の天使的トランペットなどどこ吹く風であります。自分が契約していない生命保険の会社が破産しようが倒産しようが知ったことではないわけですな。

 この「契約観」は本来、教会側が先に言い出したものなのです。すなわち中世まではキリスト教にも「追善」の思想があり、キリスト教を知らずに亡くなった人間にも死後洗礼や追悼ミサ等の救済措置がとられ、地獄落ちを回避することができた。キリスト自身が冥府下りを行って旧約の義人たちを救うという教義が広まっておったのですな。それが宗教改革対抗のためのトリエント公会議において否定されることとなり、以降「追善」も「冥府下り」もキャンセル。キリストと契約していない者には救いはいっさいないとされたのであります。

 そしてエラスムスのようなひねくれ者はさっそくこの契約観を逆手にとり、「最後の審判はキリスト教徒にのみ訪れる」とおちょくってみせたわけで。

 



 カードの意味 : 最終決定。判断。宣告。予想される災害、惨事。

 カードの意味 : 他人事。われ関せず。

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