名称 : 恋人たち

称号 : 聖なる声の子等、大いなる神々の神託

配属 : ザイン

惑星 : 双児宮

位置 : ビナー − ティファレト

色彩 : 琥珀色





☆ いまでも思い出すPCゲームがあるのです。名前を出すことは控えますが、初期のアドベンチャー系でありまして、とある地点の山道で、右に行くか左に行くかを選ばせる。右に行くと「がけ崩れで死亡しました。ゲームオーヴァー」。それはもう、なんの芸もないわけでして。

 そもそも二者択一に追いこまれた時点で勝負あったというところ。右を選ぼうと左を選ぼうとろくな目に会わないのですな。

 修行者の前に出現する選択肢を女性として擬人化する − これは絵画技法上のお約束でもあるのです。「分かれ道のヘラクレス」など、もうタロットの恋人たちそのものですわ。ロンドンのナショナル・ギャラリーにはラファエルの「寓意画」がありまして、二人の女性のあいだで迷う騎士が描かれておりましたっけ。これが15センチ四方程度の小さい板絵で、実にもうタロット風でしたわい。

 1.3DF改の恋人たちは三叉路と女性二名、そしてどこか怪しげな背景といったデザインです。全体、不吉であります。



 カードの意味 : 二者択一。霊感。受動的直観。遭遇的恋愛。

 カードの意味 : 行くも地獄、退くも地獄。前門の虎、後門の狼。

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