東旗・西旗



 −−われは黄昏の旗すなわち西旗を運ぶ者なり

 −−われは朝の光の旗すなわち東旗を持つ者なり

『黄金の夜明け魔術全書』上巻171p



 東旗・西旗は外陣儀式における重要な小道具である。位階儀式によって配置される場所が異なるため専用のスタンドが必要である。

 2=9儀式にあっては参入者の周行を阻む障壁として用いられるため、そこそこの大きさも必要である。

 材質や仕上げは(万事に共通するが)ピンキリである。キリは安物のサテン地に染料で直接描くという安直なもの。現在では三角や十字を別素材で作成して縫製するというパターンが主流である。上質のビロードに金糸銀糸で縫いつぶし刺繍を施すというのが最上であろうが、素人においそれと出来る作業ではない。一応のところ「秘密結社」を自認する魔法結社では、儀式用具も自主製作が基本となるのである。




 東旗・西旗の現物は、「サセックス漂着物」にて確認されている。この件に関しては『英国魔術結社の興亡』が詳しいのでそちらを当たられたし。





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