Petrus de Abano [Peter of Apono, Peter d'Avano, etc]
アバノのピエトロ
(1250-1316)

☆ 13世紀イタリーの哲学者、医師、占星術師、魔法使い。現在では主に魔術書『ヘプタメロン』の作者として記憶されている。

 1250年、パドゥア近郊にて出生。長じてパリ大学に学び、哲学、医学の博士号を授与される。医師として成功を収め、数々の医学書を著したとされている。晩年に至って魔法使いであるとの嫌疑を受け、取り調べ中に死去。
 彼が使ったとされる魔法は、7匹の使い魔を水晶の中に飼っていて、それらから様々な秘密を学んだとか、支払った金を使い魔に回収させたなどというものであった。

 ともあれ、大魔法使いとしての彼の名声は高まる一方であり、彼の名前を冠した偽書が数多く登場している。


主要著作 Heptameron: in Agrippa's Fourth Book of Occult Philosophy, Eng. tr. Robert Turner, London, 1656.: Askin, London, 1978.
Elucidarium Necromanticum Liber Experimentorum Mirabilium de Annulis Secundum, 28 Mansiones Lunae

参考文献 Barrett, Francis: The Magus, Lackington, Allen, London, 1801.: Citadel Press, Secaucus, New Jersy, 1967.


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