Houghton, Georgiana
ジョージアナ・ホートン
(1814-1884)


☆英国の心霊主義者、心霊画家。

 幼少時の環境等は不明。7人兄弟の末子としてカナリア諸島にて出生。その後ロンドンに移り、少女期に古典美術を学ぶもその道では大成せず。親元を離れることなく、婚期を逸する。

 1859年より当時流行していた心霊術に興味を持ち、テーブルターニング等を行う。1861年から指導霊のすすめで心霊絵画を作成し、1865年には小規模ながらも個展を開く。
 1870年前後から写真家ハドソンの心霊写真撮影に協力。交霊会や心霊写真撮影を扱う著書を二冊発表し、心霊主義者として有名になる。当時の心霊術の雰囲気を知るうえ貴重な証言といえる。

 1871年、オールドボンド・ストリートのニュー・ブリティッシュ・ギャラリーにて水彩心霊画展覧会を独力で開催。世間一般からほぼ無視される形で終了。経済的には破産寸前となる。その後ハドソンの写真トリックが暴露され、ホートンの評判も下落。
 1884年、死去。

ジョージアナの心霊写真はほぼ過去の遺物となっているが、心霊絵画は無意識の抽象表現としてカンディンスキー等に先駆けており、近年特に注目されている。


主要著作 Catalogue of the Spirit Drawings in Water Colours, London, 1871.
Chronicles of the Photographs of spiritual Beings and Phenomena, E.W. Allen, Ave Maria Lane, London, 1882.
Evenings At Home in Spiritual Seance, E.W. Allen, Ave Maria Lane, London, 1882
参考文献


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