d'Olivet, Antoine Fabre ファーブル・ドリヴェ (1767-1825) ☆ 19世紀前半に評判と取ったフランスのカバラ研究者。 1767年出生、1780年にパリに出て来て絹商人の徒弟となるが、長続きせずに首になり、著述や作曲に耽溺する日々を送るようになる。少年時代から人類の叡知をすべてまとめた厖大な書物を書き上げることを夢見ていて、以後20年間、アルバイトで食いつなぎながら独学に励む。 1813年から作品を発表し始め、1816年には大作『ヘブライ語復興』を世に問うている。古代エジプトの隠された叡知の鍵は『創世記』の中にあるが、翻訳がまずくて謎が解けないのであり、まず正しいヘブライ語を再発見するところから第一歩が始まるというのが彼の主張するところである。 ドリヴェは3年の月日を費やして、正しいヘブライ語を発見したのみならず、ヘブライ語が肉体、霊、魂の三レヴェルに相当する三種の解読レヴェルを有していることを認識した。以後、彼は解説は常に第二レヴェルにとどめ、第三レヴェルは最奥の秘儀としてほのめかすばかりであった。 それでも彼の著作は当時大変高い評価を受け、カトリックの神学者までが引用することしばしであったという。 |
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主要著作 | Le Vers dor s de Pythagore, Treuttel et Wurtz, Paris,
1813. : Golden Verses of Pythagoras, Eng.tr. Redfield, Weiser, New
York, 1975. La langue h bra que r stitu , 2 vols, Barrios, Eberhart, the author, Paris, 1815.: The Hebraic Tongue Restored, Eng.tr. Redfield, Weiser, New York, 1976. |
参考文献 | |
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