アルカナXIV

文字 Nain (N) -- 数字 50

太陽霊 : 進取


 M−50は神界にあっては生命の恒久運動をあらわす。知識界にあっては道徳を生みだす観念の結合をあらわす。物理界にあっては自然の諸力の結合をあらわす。

 アルカナXIVは壷から壷へ生命の液体を注ぎこむ太陽の霊の姿であらわされる。それは自然のあらゆる領域にて絶え間なく生み出される結合の象徴である。

 大地の息子よ、力を蓄えるがよい。自らの手による作業を恐れて引き下がるのではなく、立ち塞がる障害を取り除くべく努力せよ。一滴ずつしたたる水はもっとも硬き石に穴をうがつのである。

‐‐ ポール・クリスチャン 『魔術の歴史と実践』(1871)

参考


エリファス・レヴィ 「節制。太陽の記号を額につけ、胸元に七組を表す四角と三角をつけた天使が、杯から杯へ二種類の精髄を注ぎ、生命の霊薬を合成する」-- 『高等魔術の教理と儀式』 (1855)


パピュス 「太陽のゲニウスが金の瓶から銀の瓶へと生命の液体を注ぐ」 -- 『ボヘミアンのタロット』 (1889)


ウェストコット 「第十四のタロット・トランプは節制と名付けられており、秘められた叡智と力の天使が両手にゴブレットを持ち、2種類のエッセンスを交互に注いで生命の霊薬を作る様子が描かれている」 -- 『サンクタム・レグナム』 (1896)


ウェイト 「有翼天使が額に太陽の記号、胸元に7つ組をあらわす四角と三角をつける。杯から杯へと生命のエッセンスを注いでいる図と考えられている。片足を水に、片足を地につけることで二種類のエッセンスの性質を説明している」 -- 『タロット図解』 (1911)


解説 : 節制の札に錬金術寓意を見るというのはレヴィ以来変わっていない。ウェイトが語る水と地の足は「黄金の夜明け」団予備門儀式にある一節に由来する。




戻る