アルカナXI

文字 Caitha (C,K) -- 数字 11

飼いならされたライオン : 剛毅


 C,K−−11は神界にあっては霊的物質的を問わずあらゆる強さの原理をあらわす。知識界にあっては精神的剛強をあらわす。物理界にあっては有機的力をあらわす。

 アルカナXIは若い娘が素手で苦もなくライオンの顎を閉じる姿であらわされる。自分に対する信念と生命の無垢によってもたらされる強さの紋章である。

 大地の息子よ、心に刻むがよい。物事を成し遂げるには信念が必要である。信念をもって進むがよい。すべての障害は幻影である。強くあるためには心の弱さを沈黙にて押さえ込む必要がある。自らの義務を学習せよ、それが正義の掟であるからだ。正義を愛の如く実践せよ。

‐‐ ポール・クリスチャン 『魔術の歴史と実践』(1871)

参考


エリファス・レヴィ 「剛毅、生命の∞を冠とする女性が静かに苦もなく荒れ狂う獅子の顎を閉じる」-- 『高等魔術の教理と儀式』 (1855)


パピュス 「若い娘が静かに、苦もなく獅子の口を閉ざしている。この娘は生命の∞を冠としている」 -- 『ボヘミアンのタロット』 (1889)


ウェストコット 「直立する着衣戴冠姿の女性が荒れ狂う獅子の口を素手で苦もなく閉ざす。」 -- 『サンクタム・レグナム』 (1896)


ウェイト 「頭上に生命の象徴をいただく女性が獅子の口を閉ざす。伝統的図柄と異なる点は、女性の慈愛に満ちた勇気がすでに獅子を征服しているという点である。獅子は花輪によって導かれている」 -- 『タロット図解』 (1911)


解説 : ヴァリエーションがほとんどないのも特徴のひとつといえるであろうか。




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