Bailey, Alice A[nn] アリス・ベイリー (1880-1949) ☆ 神秘主義関係の多作家にして神智学協会系分派 Arcane School の創立者。その著作の何冊かは魔術にも影響を与えている。 1880年、マンチェスターの宗教的に厳格な家庭に生まれ、修道院そこのけの環境で育つ。多感な少女だったようで、親に反抗して自殺未遂三回に及んだとのこと。15の年からいわゆる指導霊の存在を意識していたという。 長じて福音活動の関係でインドに赴き、現地で最初の夫と出会って1907年に結婚。夫妻は米国に移住するが、この結婚は破綻し、三女をもうけて、離婚となっている。このあたりで、既成のキリスト教に疑問を抱くようになったようである。 米国では神智学協会に参加、ここでブラヴァッキーの著作に接して熱心な協会員になるが、神智学名物の内紛に幻滅してもいる。それでも、神智学協会での経験によって、1919年に彼女は少女時代からの指導霊の正体を知ったのである。それは、かのクート・フーミであり、ここにおいてアリス・ベイリーの人生の方向は定まったといえる。 1920年、神智学協会員フォスター・ベイリーと結婚して、米国神智学協会の会報編集に携わっていたが、誌上でクート・フーミ及び D.K.大師1という「マスター」の霊界通信を発表して物議をかもし、異端者として協会から追放されている。 1923年には自分の組織 Arcane School を創立。以後、彼女は猛烈な勢いで D.K.大師から受け取る「教え」を自動筆記しては出版しており、組織の運営には通信教育制を採用して勢力を拡大している。 アリス・ベイリーの教義は、キリストを頂点とする一団の「マスター」の指導下に世界を善導するというものであり、魔術界では「内光協会」あたりに影響を与えている。 1949年のアリスの没後も、組織は発展を続け、今も世界的規模で繁盛している。 1. Master Djawhal Khul |
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主要著作 | A Treatise on White Magic, Lucis Publishing, New York, 1934. A Treatise on the Seven Rays: The New Psychology, Lucius Publishing, 1936, The Appearance of the Christ, Lucius Publishing, New York, 1948. |
参考文献 | |
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