Agrippa
von Nettesheim, Henry Cornelius ヘンリー・コーネリウス・アグリッパ (1486ー1535) ルネサンス期を代表する隠秘学者。 1486年9月14日、ドイツはケルンにて出生。ケルン大学に学び、軍人としてドイツ皇帝マクシミリアン一世につかえる。 1509年、ドレ大学で教鞭を取るが、異端思想の嫌疑を受けて失職。 続く10年間は外交密命を帯びてイングランド、イタリーと遍歴。各地で貴族にとりいっては医師として糊口をしのぎ、すぐにパトロンと喧嘩して首になるという生活を繰り返し、借金が返せず投獄されること一回、悪口が過ぎて不敬罪でぶちこまれること一回。赤貧を洗うだけ洗って、1535年にグルノーブルで客死。 アグリッパの実人生はなんとも散文的であるが、彼の魔術師としての「伝説」は派手なものが多く、悪魔を呼んだとか死者を甦らせたとか、話の種はつきない。アグリッパ自身、商売上のためか、この手の評判を否定することはなかった。 隠秘学に於けるアグリッパの意義は、魔術を悪魔崇拝や妖術から区別して論じ、カバラとヘルメス学を融合させた宇宙相互対応論を紹介した点にあり、また心霊的パワーとしての人間の精神力の存在を指摘したことにある。ゆえに、アグリッパは理論主導型魔術のパイオニアとみなされている。 |
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主要著作 | De Occulta Philosophia, no place [Antwerp], 1533.:
Karl Anton Nowotny (ed.), Graz, 1967.: The Occult Philosophy, Eng.tr.
J. F., London, 1651.: Weiser, New York, 1980. De incertitudine & vanitate scientiarum & artium, atque excellaentia verba d, Antwerp 1530-1.: The Vanity of Arts and Sciences, London, 1676, |
参考文献 |
Morley, Henry The Life of Henry Cornelius Agrippa von Nettesheim, Doctor and Knight, two vols, Chapman and Hall, London, 1856. |
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